エリクソンの発達段階の、最も優れた実践解説書　京都大教授の博士論文よりもはるかにベター

　佐々木正美先生が語る、
エリクソンの発達段階に基づいた育児、
発達支援をするための、
実践解説書。
京大教授の、
エリクソンに関する博士論文よりも、
はるかに優れた、
エリクソンの理論の手引書になっている。

　佐々木先生は、
ご存知のように、
自閉症の療育方法であるTEACCHプログラムの第一人者であり、
育児と発達支援の専門家でもある。
これまでも、
TEACCHプログラムや育児に関する著作を数多く著しておられる。
また、
先生自身がエリクソンの発達段階に則った育児の本もすでに何冊も出版されてきた。
他方、
エリクソンの学術的な解説書も、
京都大学や広島大学の著名な学者等が、
何冊も著してきた。
エリクソンの発達段階に関する解説書としても、
今まで私が読んだ佐々木先生のエリクソンの理論に基づく育児本としても、
この『あなたは人生に感謝ができますか？　エリクソンの心理学に教えられた「幸せな生き方の道すじ」』が最も優れている、
というが私の率直な意見である。

　なぜそう考えるか？第一に、
この本が、
難しい言葉をあまり使わず、
読者の実感を誘う、
解りやすい話し言葉で書かれているからであり、
第二に、
ご自身の子育ての体験を織り交ぜて、
エリクソンの理論を具体的に明示しているからであり、
第三に、
専門家としての臨床経験を通して、
エリクソンの理論を実際の子育て支援に役立てた経験に基づいているからである。
これらの理由から、
この本は、
非常に説得力とリアリティのある、
エリクソンの心理学の実践解説書になっている、
と私は考える。

　この本を繰り返し繰り返し読み返す中から、
日常生活において、
分かち合う時間・空間を子どもひとりびとりと持ち、
分かち合う心を、
大人も子どもも養っていただきたいと、
切に願う。

　この本は、
子育ての喜びとその知恵を与えてくれるでしょう。