皮革製登山靴にも装着可能

ワンタッチといっても、
ゲレンデスキーのようにはいかず、
テープバンド（一箇所）の締めが必要。
でもこれが皮革製登山靴への装着を可能にしています。
ただし、
コバは当然必要で、
テールのクリップの高さ調節機能のおかげでコバの厚い靴（テール部厚38ミリに可能でした。
40ミリくらいまでいけそうです。
つま先については25ミリくらいまでが限界）への装着もほぼ問題ありません。
でもコバの存在だけではダメで、
やはり硬いビブラムソールは必要条件です。
調整機能最長にして、
コバを含めたソール長 32センチの靴にギリギリ装着出来ました。
しかし同じ32センチの物でも踵の広い靴についてはアイゼンのこの部分の立ち上がり部の間隔の関係で装着出来ない靴もありました。
31センチまでの靴なら先ず大丈夫だとの判断です。
コバの出っ張りについては最低 5ミリくらいは必要だと思います。
古い皮革製靴では、
ここが擦り減ってしまっているのもかなりあります。

材質はステンレス（磁石にくっつきますので18-8では無いようです）でサビには強いと思いますが、
クロモリに比べやはり強度 硬度 面では劣ると思います。
ミックスクライミング向きでは無いとの判断です。


「ワンタッチ」ではないグリベル G10 を愛用していますが、
装着に関しては、
こちらの方が皮肉にも短時間で済みます。
一本締めである事には変わりなく、
むしろ、
靴との汎用性、
フィット感は優れているように思えます。
アイスクライミングでは無く、
縦走がメインなら、
敢えてワンタッチ式を選ばなくとも良いとの見方も出来そうです。
プラスチックブーツとの相性は優れているようですが、
突然の崩壊事故が多発した為、
市場から減りつつあります。