奥深い問題に冴えた分析が光る
「女ぎらい=ミソジニー」と題されているが、
著者は「ミソジニーの男には、
女好きが多い」と言う(p7)。
奇妙な逆説に見えるが、
そうではない。
きわめて包括的な「女性蔑視」が、
「ミソジニー」の本質である。
というのも、
「いい女や美しい女をものにした男」は、
何よりも男の集団の中で高い評価を得るからであり、
女はもともと男たちが評価を競う「獲物」という低い位置にあるからだ。
「いい女や美しい女」であることは、
それ自体において、
あるいは女自身にとって価値があるというよりも、
そういう女は「男に選ばれる」からこそ、
女自身も自分が「いい女や美しい女」でありたいと望む。
つまり、
女自身の欲望は、
男の欲望に合わせて形成される。
そうなる理由は、
男が権力と金を握る男性優位の社会がある以上、
強い男や裕福な男に選ばれた女が、
それだけ幸福になるからである(「女は金についてくる」=ホリエモン)。
いや、
そんなことはない、
高い地位と経済力をもつキャリアウーマンもいるじゃないかと思う人もいるだろう。
だが、
キャリアウーマンであっても、
男に選ばれない女は、
「女として幸福ではない、
かわいそうな女」という評価を男から受ける。
女は男に選ばれてこそ女なのだ。
女は「選ばれる対象」という受動的な位置に置かれているので、
男はどこかで女を自分より一段低いものと考えている。
これが「ミソジニー=女性蔑視」の本質であり、
また、
たとえ男に選ばれた「いい女」であっても、
男の欲望に従属して自分の幸福があることに「自己嫌悪」を覚えないわけにはいかない。
現代もまた、
娘が父親の贈与と交換の対象であった時代(レヴィ=ストロース)とあまり変らないではないか、
と。
こうしたミソジニー=ホモソーシャル=ホモフォビアの三位一体化図式は、
アメリカの社会学者セジウィックに由来するが、
著者は、
日本の時事的問題にも光を当てる。
売春や援助交際をめぐる宮台真司批判、
男性と女性で評価の異なる東電OL事件、
中村うさぎがなぜ女性に人気があるかなど、
冴えた分析が光る。
女ぎらい――ニッポンのミソジニー

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