ファンとの一体感に満ちた歴史的な時間

東方神起は、
不思議としか言いようのないグループである。

歌もダンスも、
アジアでは断トツの実力を誇っていることは、
当然である。

しかし、
彼らの最大の持ち味は、
ファンとの摩訶不思議な一体感にある。


日産スタジアムを埋めたファンの人数は、
約７万２千人。

東方神起の２人と、
これだけの人数のファンが、
完全に一つに溶け合っている。

このDVDは、
その空気感まで、
余すところなく伝えてくれている。


ユノとチャンミンの２人が、
ファンに対して心から発する感謝は、
嘘偽りがない。

５人から２人になって活動できなかった一年半の時期から、
支え続けて来たファンに対する思いの深さが伝わってくるのだ。

小さな規模から応援を続けているファンと一緒に作れた舞台である、
との熱い思いがあるから、
ファンも心の底から一つになれるのだろう。

歴史的であり、
奇跡的な時間と空間を作り上げている。


今回の、
日産スタジアムのライブには、
それを象徴するサプライズがあった。

すべてが終わったと思った、
その瞬間、
チャンミンがアップの状態で、
「Somebody To Love」をいきなり歌い出す。

このシーンは、
圧巻である。

最後と思った箇所での、
予測を覆すプレゼントには、
鳥肌が立った。

ユノの顔には、
いたずらっぽい表情が浮かんでいた。

この辺が、
彼らのニクいところである。


これほど、
ピュアでエネルギッシュな体験は、
恐らく、
他のどの空間でも不可能でしょう。

この地球上で、
これほど美しく、
心が一つになった場を体感できることに感謝する。

不安を乗り越え、
一途に走り続けてきた、
誠実な魂が、
ここに、
ある。

ダンサーやバンド、
舞台裏の人々にも、
心の底から頭を下げている２人がいる。


東方神起を知らない方にこそ、
ぜひ、
観てもらいたい。

きっと、
日常の中で忘れかけていた、
「大切な何か」を、
このDVDの中に発見することができるでしょう。


※ベタベタのほめレビューになってしまいました。
客観性を欠いているかもしれません。