WELCOME BACK エネルギッシュなPSB !!!

全体的に落ち着いた雰囲気の印象が強かった前作Elysiumに対する熱狂的なファンからの
ネガティヴなレビューに対してご立腹されたらしく、
本来のダンサブルなPSBに戻ってくれ
という要望が多かったため急遽制作?した新作だそうです。


ちょっと寂しい気もするがParlophoneとは永年の関係は正式に終了、

本作より彼等自身のレーベルx２からのアルバムリリースとなります。


前作から一年以内のスピードにての新作のリリース（本来は絶対に有り得ないペース）で、

相当気合いが入っていますが、
曲数は普段よりも少なく9曲と絞って来ています。


80’sのエレポップ系アーティストの新作で、
最近9曲とか10曲のアルバム作が多いですが
曲数よりも各楽曲の質重視の方が自分も良いとは思います。


先行シングルAxisが、
ここ数年のPSBには無かったダークなダンスナンバーであまりにも
カッコ良かったので、
もしかして全曲アップビートなアルバムを造ったのでは、

と期待していたのですが、
正にそのものズバリをやってくれました。


ペースダウンをするメローなナンバーは’’１曲も無く’’全9曲ダンス物で決め込んでおり、

自身のレーベルからの記念すべき初のアルバムリリースとしてデュオが取った
オールダンシングな若返りのこの方向性は、
これはこれで良いのではないかなと思います。


ファンのレビューに対しての反応による結果出来た作品では無く、

デュオ自身-オールダンス-なアルバムを造りたかったのではないでしょうか。


プロダクションは、
Madonnaのプロダクションも手がけるStuartPriceで、

デザインはファーストのPleaseからデザインを手がけているディレクターMarkFarrow率いる
FarrowDesign。

(Helveticaを多用した空白を生かしたシンプルなデザイン処理で一世を風靡した、

イギリスでは有名なデザイナーです。
PSBのおかげで売れたデザイナーと言っても良い。
）。