黙って生きて、黙って死んでいく
 「そもそも人間というものは黙って生きて、
黙って死んでいくものだ」という言葉がこの本の言いたいことずばりと表現していると思う。
常々インタビューなどで「人生に意味などない」と言い切る渡辺京二だが、
その考え方をわかりやすく優しい言葉で語っているのがこの本だと思う。


 積極精神で成功しようという考え方、
全ては幸せになるようにできているというような考え方、
そいうものに若いうちは心酔したりするものだ。
そういう状態に渡辺京二は警鐘を鳴らす。
「この時代の象徴として、
若者の過剰な自己愛があります。
こういう自己愛は。
「独りになる」こととは正反対のものです。
「自己実現」「個性」「自分探し」などと盛んに言われますが、
結局は、
皆が「自己顕示に」汲々としているだけでしかない」と手厳しく切り捨ててしまう。
また「出世など、
自分から求めるものではない、
ということ。
全ての不幸は出世しようと思うところから始まるといってもいい。
」この辺は禅の師家の発言のようである。


 しかしそのあとで社会に適応できなく苦しむ人たちに「就職ができないからた落ち込んだり、
引きこもったりしている人たちに言いたい。
いかに管理された社会、
出来上がった社会であっても、
みずから出かけていって自分の居場所を見つけてほしい。
そこには必ず、
自分に適した穴ボコがある。
そいうニッチを発見し、
あるいは創り出していくことが、
世の中を多様にし、
面白くすることになるはずです。
」と自分も社会への適応に苦しんだ人独特の優しを見せる。

 
 景気がよくなってGDPが増加しなければ幸せにならない。
そういう考え方かた抜け出すには、
「現代を相対化して見ることが大事でしょう。
その意味で、
江戸時代には、
たくさんのヒントが詰まっています。
江戸の人々は、
まずしくとも、
幸せに生きるすべを知っていたからです。
」と語る。
『逝きし世の面影』は素晴らしい過去を描いてノスタルジックに日本の素晴らしさを強調したと理解され、
石原慎太郎などエセ右翼に利用された感があるが、
そもそも渡辺京二は現代を相対化するための材料として江戸時代を選んだのであり、
そのことは渡辺が江戸と現代が断絶していることを前提に議論をしている。
これを慎太郎たちは理解していない。
無名の人生 (文春新書)

その他の感想

分類群毎に時代を追って生物の進化を眺めることができるイラスト集
価格どうり
幼生ニルヴァーシュがかわいい
買ってよかった^^
キレイになります!
まさにこれは写真集❓✨✨
ジバニャンのキーホルダー可愛い〜
説明書きを良く見て
凄い!としか言えないLIVEバンド
『9マス将棋』をパーティゲーム化
予想どおり、綺麗でした。問題なし。
詳細レポートをお届け!!
パラダイス立体春香
アンダーアーマー独特のフィット感
「『キャスト』って言葉通り、私らはあくまで商売として演じているんだよ」という言葉を思い出した達人たちの教訓連発のビジネス本!
気にいりました!
コレ・・・濃くて旨い麦茶です。
空気は結構入る
この業界に勤めている人(特に新入社員)におすすめ
ラジオ中心の人はもの足りないかも
海外移住を考えている人に
体調管理用
日蓮正宗 勤行要典の解説
いろいろと惜しいターン制RPG
ライダーとしてヨダレが垂れるマシン。
ドラマチックではない500頁の先に残るもの。
想い出補正かと思いきややはり名作
予定通りの日程で届き満足です。
タレント本だと思ったら大間違い 若いビジネスパーソンにもお勧め!!
説明の通りEH-TW5200で使用可能でした。
戻る