著者の主張は明確であり、その言葉は快刀乱麻である
 本書のテーマに関しては31頁で著者は以下の通り端的に断言している。


 「本書が取り組むのは『戦後』を認識の上で終わらせることである」

 「終わらせる」とは、
少なくとも現段階では「終わっていない」ということを意味する。
表題の「永続敗戦」という
言葉はまさにその「終わっていない」状況を表している。


 「もはや戦後ではない」という言葉は1956年の経済白書に記載された有名な言葉だ。
そこで宣言された戦後終了とは
要は経済力に非常に重きを置いた歴史観であったということであろう。
事実日本は高度成長を経て、
世界有数の経済大国と
なっていったことがその後の歴史だ。


 「経済」だけが物事を切り取る切り口であって良いかどうか。
これは僕のような歴史ないし経済の素人に
とっても疑問である。
但し、
敗戦した日本が心の拠り所にしたものが経済であったということは事実では
ないかと思う。
実際敗戦当時の状況を考えると日本経済の回復は「奇跡的」に見えたとしてもおかしくない。

但し、
日本人はそれを自らの能力と勤勉に帰したかもしれない。
一方、
歴史家は朝鮮戦争等の特殊に有利な状況
があったことに帰してもおかしくない。
素人の僕としてはどちらも真実だろうと思う程度だ。


 但し、
その間にきちんと「敗戦したことを咀嚼し腹の底まで落とし込まなかった」のが日本であるという
ことが著者のいう「永続敗戦」なのだと読んだ。
「対米追従」と「アジア諸国(ロシアを含む)に対する排外的な
ナショナリズム」という二面性を著者は強く主張している。


 著者の主張は明確であり、
その言葉は快刀乱麻である。
著者の断言調が本書の大きな特徴だ。
明快な断言は
時として耳に心地よい。
内容が心地よくなくても口調によっては聞いていて納得させられてしまうという
ことは良くあることだ。
その意味で僕として著者の語っていることが本当に正しいのかどうかに関しては
留保を付けたい。

 しかしながら、
「戦後は、
若しくは敗戦は、
まだ終わっていない」という主張に関しては皮膚感覚で同意出来る
永続敗戦論――戦後日本の核心 (atプラス叢書04)

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