気をつけてください

この本は解剖が苦手な方向けの本です。
勉強し始めのかたにはちょうどいいかもしれません。
しかしながら、
人体構造の理解のためにはまず３次元でのイメージと正確な解剖図を流れをつかんで理解することが必要です。
一つ一つの臓器や器官の位置を覚えるだけでなく互いの位置を関連ずけて理解しないと大きな間違いを生みます。


この本の役割は解剖の知識を得るためのとっかかりとなり、
その臓器の役割を大まかに理解することにあります。
脳神経系を大まかに理解するのにも割と役に立つでしょう。


この本と、
解剖学の清書を何か一冊持っていれば、
解剖は問題ないでしょう。


最後にひとつ。
人体構造の理解の基本となる解剖の学習に一番大切となるのは関連づけることにあります。
この本だけではもしかすると右副腎が一部肝臓に触れていることや、
肝臓のbear areaが肝臓のてっぺんではなくやや背面にあることなど、
ごく当たり前の解剖の位置関係を間違えて覚えてしまうことがあるかもわかりません。
授業・実習の予習をする際使うといいと思いますよ。