ウルトラスピードでハチャメチャな破壊力を持つ「でんぱサウンド」と「2.5次元映像」が脳天を直撃！

　オリオンタルなモチーフとハード・ロックのような心地よいビートとサウンドが、
あっと！ランダムに脳天を直撃する、
電波(でんぱ？)な曲です。

　フルスピードで突撃する「でんぱモード」での超早口から、
一転して超スローなジャパニーズ・オリエンタルバラード調に減速したと思えば、
突然のワープで消え去る宇宙船のごとくダッシュする緩急と変化が面白く、
何回でも楽しく聞けてしまいます。


　うっかりするとハチャメチャでクッチャクチャのカオスに聞こえますが、
計算されつくした曲想と各メンバーのモチーフ、
声の質やキャラクターまで考慮した曲の作りは素晴らしく、
誰でも楽しく聞く事ができます。


　この曲は一見すると戦国時代を唄っているように聞こえますが、
実は「アイドル戦国時代」と呼ばれる現代の音楽界をモチーフにしており、
その中身は「でんぱ組」のメンバーを励ます「応援歌」にも受け取れ、
ファンには堪らない内容です。
録音も先行するダウンロード販売のものとは異なるようで、
再録音したように聞こえます。


　MVの内容も素晴らしく、
情報量の多さと演出の巧みさに驚かされます。
メンバーが刀や手裏剣を巧みにあやつり、
チャンバラで敵をバッタ・バッタと倒し、
「戦い」ながら前進します。

　その姿はヤバイ程に格好良くも、
美しいのですが、
どこかアニメチックでユーモラスで「でんぱ組」のアイデンティティを感じさせます。
ビデオの中で彼女達は多くのサムライ(ファン)を後ろに引き連れ突き進みますが、
これには笑ってしまいました。

　でんぱ組はいつもファンを一緒を連れて(「武道館に連れてゆく」とか・・・)活動する事を公言しており、
まるでサムライ(ファン)を連れて天下取りにチャレンジする事を示しているかのようです。
CGで表現されている街も江戸時代の建物と現代の風景が混在する不思議な景色(秋葉原にそっくり)であることも、
それを裏付けています。
総じて見れば「でんぱ組」の過去から未来への姿を象徴しているようです。