“豪華”で“無難”な本

ボックスや棚といった、
収納にまつわる様々な作品を、
次から次へと何でもないように紹介しているが、

総ページ数２０８ページのうち、
８割以上のページを惜し気もなくカラーページで構成し、

残りの２色刷りのページは、
道具や工具の使い方といった、
ＤＩＹにおける基本的事項を説明している。


これだけ、
豪華で丁寧な構成にもかかわらず、
￥1,600でまとめた本は、

DIYのみならず、
実用書籍全般を通しても、
なかなかお目にかかれないはずだ。


この本に紹介されている作品は、
難易度が高いものが多く、
いざ「作る」どうかは別問題だが、

眺めるだけでも、
様々なことが潜在的に学習できると思う。

また、
普段工作に縁が無い人にも、
楽しめる内容ではなかろうか。


豪華にもかかわらず、
「百科」のお題にふさわしく、
自然で無難にまとめた非の打ちどころが少ない本。

ということで、
比較的辛口な私には珍しく☆５つ。