素晴らしい楽曲と濃密な世界観が売りの意欲作

まずこの作品は、
サージュ･コンチェルトという同一の世界観を元にした作品群の一つです。

既にシェルノサージュという作品がPSVitaにてリリースされています。

本作はその直接の続編に当たる内容となっています。


前作がイオンという、
少女とのコミュニケーションをとりながら、
彼女の記憶を取り戻していくアドベンチャーゲームでした。

本作はそれとは対照的にゲーム形式がRPGとなっています。

主人公はデルタ、
アーシェスの二人。

ヒロインはキャスティ、
イオン（前作のヒロイン）の二人です。

組み合わせはそれぞれデルタ、
キャスティとアーシェス、
イオンとなっており、
互いをザッピングすることでストーリーを進めていきます。


ストーリー導入部は、
主人公達が住んでいた惑星がある出来事で崩壊したことにより、

別の星へと移住するための移民船の中から始まります。

ここで注意して欲しいのは、
本作開始時点に至るまでの背景が前作で描写されていますので、

前作をプレイしていない方は唐突に話が始まったように感じる可能性がある点です。

ですので、
今作から手に取った方にはそこが大きなマイナス点だと思います。


キャラクターにおいても、
ほぼ全てのキャラクターが前作からの続投となりますので、

ほとんどのキャラが顔見知りの状態で話が始まります。

そのため、
シェルノプレイ済みの自分などはニヤニヤしながらキャラの掛け合いなどを見られますが、

今作からプレイする方は、
例えば天統姫の正体が明らかになったところで、
頭に疑問符を浮かべてしまうことでしょう。


兎にも角にもストーリーや世界観という点から見れば、
このゲームは独立しているとは言いがたいものです。

ですので、
よっぽどの事情がない限りはシェルノをプレイしてからこちらをプレイすることを推奨します。

なお、
今作にて、
以前ガストからリリースされたアルトネリコと世界観が繋がることが明示されています。

そちらはアルトネリコシリーズのファンにとっては嬉しい演出ですね。