生命の定義

複雑に入り組んだ管の道、
食料生産施設、
黒い壁
不思議な場所を探索しながら今日も旅を続けるチトとユーリ
固形食料を自作したり、
ビールを飲んで酔っ払ったりと、
様々な経験や発見をしていく

そして危険な螺旋道を昇り切った先の上層階では、
新たなる出会いが待っていました
生命ってなんだろう？生きているってなんだろう？
終末を迎えた世界で、
そんな素朴な疑問について考えさせられます

基本、
終始危機感のない二人のまったり旅が描かれていますが、
色々な出会いや経験の中で
幸せを学び、
人の想いを学び、
夢を語り、
ちょっとした人生哲学を得たりする
ユーリの「迷言」が冴え渡っていますね
彼女の何気ない言葉や質問、
自由気ままでのんびりとした性格に、
チトは支えられている
そしてユーリも、
しっかり者のチトがいるからこそ、
まったりと日々を生きられる
そんな二人の関係が羨ましいですし、
心地よく不思議と癒されます

作者によるあとがきも作品内容とリンクしていて興味深いものでした