「先例を重んじる」保守的信長の人物像
織田信長の政治スタンスは90年代初期の「三職推任問題」提示以降、
近世史で最も熱いトピックの一つだ。
本書では、
信長と朝廷との関係、
信長の目指したものを、
同時代の史料から検討する。
信長と朝廷との関係は、
史料がかなりあるものの、
良好だったのか緊張していたのか、
どちらの説も支持する人がいる。
今も学界で意見が分かれているが、
著者は信長による日本統一を否定した上で「朝廷と協調関係にあり、
将軍に推任された」と主張する。


「将軍を追放し、
叡山も焼き討ちした信長なら、
権威の零落した朝廷を歯牙にもかけないだろう。
正倉院の香木・蘭奢待を切り取り、
京都で軍事パレード(馬揃え)するほどだから」と私は思っていたが、
本書によると朝廷を重んじていたという。
朝廷が混乱した際には天皇を叱責する一方で、
伊勢遷宮の寄付願いでは、
「見積より増えるものだから」と要請額の3倍を出すなど、
朝廷の権威維持にも力を入れていた。
朝廷関係の揉め事では先例から判断し、
蘭奢待切り取りも「畿内の守護者」という圧倒的強さを示す目的だったとしている。


なぜ信長は朝廷の権威を守ろうとしたのか。
著者は最重要なキーワードとして「天下静謐」を挙げる。
「天下静謐」とは朝廷を含む京都・畿内の平和である。
室町幕府は天下静謐を軍事的に保障する義務があり、
信長も当初、
足利義昭に協力していた。
義昭と対立し、
追放したあとは自身がこの使命を引き受け、
敵対勢力を掃討した。
天下静謐は信長の軍事力も重要だが、
朝廷の政治的安定も欠かせない。
天下静謐を支えることが天下人の責務だと考えていた信長は、
軍事力で畿内安定に全力を注ぎつつ、
天皇と協調し、
朝廷への経済的支援を惜しまなかった。


ジャーナリズム路線が強い最近の現代新書にしては珍しい、
先行研究の批判あり原文添付ありのガッチガチな研究書。
当初メチエでリリースする予定だったというのもうなずける。
一読してさっぱりわからず放り出し、
あちこち読み返してようやく理解した。
日本史研究書のスタイルに慣れていない人は、
とにかく序章の「信長の政治理念」を理解するまで読めば、
本書の全体像がなんとなく見える。
本書は序章に立てた仮説の実証という形で進められているためだ。
織田信長 <天下人>の実像 (講談社現代新書)

その他の感想

概ねよいです
戦争責任について必読の書
外れ
前が完全に開いた12/27
1歳半ですが大丈夫着れました。
おーこんなものまで!
血糖値を楽に下げる8つの方法
持ち運びにも良し!
ついに待望の・・・!
お値段が手頃です
さすがはAudioTechnica
出来た! そして満額融資おりました!
人生における辛い「別れ」をたましいの浄化の機会にすると同時に、次なる“幸せの種”にするための著。
ちょっと薄いです
手にフィットします
飛んだー!!
質は問題ないが、、、
非常に重宝しています
綺麗で帯もついていて嬉しかったです
閉店している店が多い
娘の体育祭用で
色違いで購入
質実剛健。
目立った進化はないが、見所満載!!
履き心地満点です!
すばらしい消臭力
本当に軽い(重量は890g)
喜んでもらえた!
曲はいいけど、売り方に不満
絶対やった方がいい
戻る