戦争責任について必読の書

　この国は1931年に始まめた15年間及ぶ戦争で3百20万をこえる死者をだすという無残な敗北を喫し、
米英ソなどの「連合国」のいわゆる「ポツダム宣言」を受諾し「無条件全面降伏」した。
来年、
この敗戦から70年を迎える。
この戦争について数えきれないほどの書物が出され、
今も議論は続く。
本書は戦争の責任にしぼって鬼才の映画監督の思いを簡潔に述べたものであるが、
その視点の鋭さ深さは比肩を許さぬものであると思う。
『騙されていた」と誰もが言う。
しかし、
その誰もはまた「他人を騙していたのだ」さりながら「私もだましていた」いうものはひとりもいない。

　明日は総選挙の投票日である。
「だまされた」悔いることないよう、
「だましてはいないか」反省をもって投票に行こうと思う。