これぞ王道！熱血バトル漫画の超新星。

週刊少年ジャンプには「ジャンプ三原則」というものがある。

「友情・努力・勝利」を漫画のなかに取り入れるというものだ。

しかし時代の流れとともにそれはあまり厳格に守られることはなくなり、

最近では「血筋・能力・勝利」なんて揶揄されるようにすらなった。


この「火ノ丸相撲」はジャンプ三原則を全て兼ね備えており、

王道のそのまたど真ん中をいくバトル漫画だ。

近年のジャンプでは逆に珍しい存在といえるだろう。
だがそこが素晴らしい。


バトルシーンも非常に迫力があり、
初連載の作家とは思えないクオリティだ。

作者は下積みが長かったようで、
その経験がきちんと生かされているように思う。


そしてこの漫画の一番素晴らしい点として作者の相撲への愛が挙げられる。

相撲のここが素晴らしいのだ、
ここが魅力的なのだということが
ダイレクトに伝わってくるし、
それを伝えたいという並々ならぬ意欲が感じられる。


久々にジャンプで続きが気になる王道バトル漫画が出てきてとても嬉しい。

今後の展開にも是非期待したい。