足りないものがあるとすれば…

大作ゲームを多く扱い、
誰にでもわかりやすい文章が多い事は非常に好感が持てます。

有名になりシリーズ化してしまったゲームはどれがどれだったかも記憶が薄れ曖昧だったのが、
確かにこうだったよねと懐かしく読み進んでいけました。

どちらかというと、
第三者的な文章で書かれていることが多く、
人により書き方も統一されていないところがみられますが、
当時のゲームを知らない人にはこちらの方が読みやすいかもしれません。

しかし、
悪くはないのですが、
昔からゲームが好きな人間にとってこれでは何か物足りない。

その足りないものがあるとすれば、
やはりそれはゲームに対する愛かなと。

本文からはこのゲームが好きだから伝えたい、
のではなくこのゲームを伝えなければならないので伝えます。

というような方針でかかれたようなどちらかというと熱意は文からほとんど伝わってこないものです。

その分、
読みやすいところがでているのですが…。

しかし、
ゲームに対する愛がないと残念な事にも繋がります。

本文で作品に対する誹謗中傷ともとれる記事があること、
これがいただけません。

「タイトル・メーカー・外見全てからクソゲー臭が漂う」「SFC屈指のクソSLGとして知られており…」
ただ貶すために作品を紹介したのか、
悪いところは多いがここが良いとか、
こうすれば良かったというようなものではなく、
ただ出来が悪いこととを伝えるだけの文章はどうみてもゲームを愛する人間の書いたものではなく、
気分さえ悪くなります。

本全体の第三者的でわかりやすい文章が台無しです。

どんな作品でも、
人によっては思い出の大切なものである可能性があります。

個人の同人誌では無いのですから、
そういった配慮の無い文章を載せるのだけはやめてほしい。