冷徹なまでの職業意識
 戦前の高等女学校を皮切りに、
50年にわたって高校・中学で国語を教え続けた著者の講演録。

 具体的な授業の方法を紹介している部分は少なく、
教師に必要なことは何か、
ということが語られる。

 意外に思うことも多い。

 黙読しているときでも唇が動いている子供、
声帯が動いているはすぐに世話をしてやって「黙読」できるようにしてやらないと、
早く読めるようにはならないという。
最近は声に出して読むことがはやりだが、
「黙読」は「黙読」として必要であり、
トレーニングしなくてはできないことなのだ。

 しかも「小学校一年のうちに絶対に直さないと、
時機おくれになります」(p41)と言っている。

 年齢が低いうちの訓練が重要だ、
とうことは、
大脳生理学者の言葉を引いて、
「中学時代につかなかった癖は、
永遠につかない」(p61)とまで言っている。

 新聞などでは、
いつまでも教え子の心に残る教師を理想としているが、
この本では逆に、
「わたしの受け持った卒業生は、
「先生のことを忘れない」と言ったこともないし、
また私も忘れてほしいと思っています」(p70)と言い切る。
そしてそう言う理由も、
納得できるものだ。

 もう一つ。
「子どもに自分がむいているということ、
子どもが好きだということは、
とてもマイナス面が多いということです」(p91)。
さあ、
この言葉をどう受け取る。
教師の仕事は「子どもともに幸せに暮らすことのみ」ではなく「子どもを一人で生き抜く人間に鍛えあげること」(p93)だというのである。

 こういう視点は、
プロ教師に近い。

 子どもに対して、
愛情にあふれているというよりは、
むしろ冷徹なのである。

 「一生懸命子どもを教えれば必ずできるようななるなどというものではない。
教室はそんななまやさしいところではありません」(p104)
 評論家や新聞記者のまき散らす幻想とは無縁である。

 後の方でも、
「努力すれば、
どんなことでもできる」という言葉を明快に否定して、
「そういうことはないのです。
努力してもできないことは、
山のようにあるのです」(p212)と言い切っている。

 全体としては教師に対して非常に厳しい本である。
世の教師の職業意識の低さを繰り返し批判している。
新編 教えるということ (ちくま学芸文庫)

その他の感想

とても良かった。
変わってて楽しいけど
昔ながらのファンにはこれこそ『STAR WARS』シリーズ!
可愛いけど、ベルトが…
解決しないというイヤな余韻(がイイ)
豊かな心
存在が見えないだけで繋がっている
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ちょっとこれは
打ってよし上げてよし!
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麺が結構うまい
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