落合秘史 5 『欧州王家となった南朝皇統』……落合流洞察史観、西洋近代の淵源に迫る
●落合莞爾氏による明治維新史の解明シリーズがあえて「秘史」と冠せられている所以を、
この最新著作は改めて考えさせる。
万人の認める決定的な証拠を発見して、
その意味するところを検証し、
論証するのが通常の著作の作法であろう。
だが、
事が歴史に関わるかぎり、
万人の認める決定的な証拠というようなものは、
実は存在しない場合が多いのである。
当事者たちは本当に重要なことを書き記さないし、
出来るだけ証拠も残さないことを心がける場合が多い。
公文書や議事録や日記、
手紙などの史料を付き合わせ、
明らかな矛盾を払い取り、
誰が見ても納得できるような道筋を描くことが歴史家の仕事だとふつう考えられている。
だが、
「当事者は決して本当のことを洩らさない」ということを骨身に染みて痛感している場合は、
たとえ厖大な資料が共通して一致するような「事実」についても、
記録にあるような事実関係を鵜呑みにすることはできないのだ。
後々の歴史の流れや先立つ史実に鑑みて、
ある歴史事件を発意して準備したのが本当は誰だったのか、
その事実の意味するところは本当は何であるのかを、
考えてしまう。
例えば、
徳川幕府最後の将軍となった徳川慶喜による大政奉還を、
司馬遼太郎のように「怯懦かつ精神薄弱の慶喜が卑怯にも政権を抛り投げた」のだと納得できれば、
落合洞察史観に用はない。
司馬遼太郎の暴論に何の疑問も違和感も感じないならば、
本書もまた、
何の益するところもないのである。

●だが、
少しでも「本当にそうだろうか?」と疑問を感じる者には、
落合氏はヒントを与えてくれる。
それはあくまでも「あるヒント」にすぎないのであって、
落合氏自身が満遍なく論証し、
充分に納得をさせてくれるわけではない。
さらにいえば、
落合説に触れること自体が、
非常に危険な世界に足を踏み入れることになる。
落合説に驚倒し感嘆したとしても、
他人に語るほどに自分の中で納得できていないからだ。
では落合氏は読者に何を期待しているのか。
それは落合氏が洞察した「あるヒント」から出発して、
自分なりに検証作業を行なうことである。
つまり、
落合秘史シリーズは「先生や教科書が教えてくれる知識を出来るだけ正確に暗記して役に立てる」という実用主義的近代教育に「ノン」を突きつけているのである。
欧州王家となった南朝皇統 (落合秘史)

その他の感想

中~上級者なら絶対買いです。
切ってあわせました
色のバリエーション
良い出来です。
兜蟲ファンには引き続き嬉しい巻
試験対策本としては読み易い
よしー
語る禅僧
ヘッドが飛んだ
A3が出せてコンパクト、超優等生プリンタです。
検定本としてはイマイチ
SK11 クラフトクランプ
1/12フィギュア用に
性能および価格が手頃なので決めました
専門的!
つかえます!!
完全否定はしないが…間違い多し
近代科学的視点を持ち込んだ建築家
簡単楽しいです♪
大きさは充分。でも・・・・・・
なんとなくワクワクしたい時に
リストレストの有無で大違い
大好きなドラマ
サイズちょうど良かったです。
Kindle HD6 に付けて、使ってます。
つむつむ
本家のアイリスプラザより安くて早い
最初から第4章の模範解答を音読、筆写しましょう
一つ一つの音に込められた深い感情
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