不親切にも・・・
ウェットフライの教書は、
ゴールデンバイブルである沢田賢一郎氏の「ウェットフライフィッシング」に次いで、
2冊目。
フライフィッシャー誌の付属DVDで杉浦氏の釣りを見て、
これだ!と思って飛びついた。
エキスパートなのにトラウトを釣って素直に喜ぶ姿勢も気に入った。
だが、
正直ガッカリの内容。
構成は悪くないのだが、
良かったのは季節や河川の状況、
水の状態での戦略の解説。
ウェットフライとストリーマーの使い分けのところ位か。
ダメな点をあげると、
まず、
キャスティング解説。
ヘビーDという杉浦氏のウリのアンカー法も含めて解説があるのだが(ペリーポークとの違いも判らない)、
モノクロの写真が小さすぎる上に、
シェーマもなく、
流れに対して、
体、
ロッド、
ラインの関係がどうなっているか全く判らない。
そもそも写真が小さく見る気が起きない。
判っている人が読めば判る内容なのだろうが(判っている人はそもそも読まないだろう)、
基本と応用をうたっているのだから、
初級者が理解出来る内容でないとゴミでしかない。
更に!杉浦氏が左利きだそうだが、
大多数の人は右利き。
写真も左右反転すれば右利きの写真になるのに、
そのまま使用しているのは不親切にもほどがある。
次に、
本流では重要なシンクティップの解説。
オリジナル製品の宣伝となっていて、
資金の豊富でない自分には何の役にも立たない。
せめて「汎用品だとこれに相当する」くらいの解説があっても良かった。
最後に、
くだらない写真が多い。
こういう状況で何番のフライでこんな大物が釣れたという自己満足の写真が多すぎ。
読者が知りたいのは、
どうやったら本流で釣れるかであって、
杉浦氏がどんな魚を釣ったかなんて興味がないのだ。
そんなもので誌面を割くより、
キャスティング解説のページを増やしたり、
シェーマを入れるべきだったし、
技術の解説なら大判だすべきだった。
フライロッダーズ誌の内容も舌っ足らずだが、
編集者は何をしているのか?
というわけで、
安田龍司氏のDVDに期待している。
その他の感想
子どものプログラミング思考の鍛錬に。
図録がきれい
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中々良いのではと思います。
これは初心者向けのものとして最良の教則本のひとつです