ハコよりも、若者に機会を
街づくりは多くの場合、
公共事業の一環として土建行政に分類されてきた。

つまり、
どこに道路を敷き・どのような建物をつくるかという視点で議論され、
その道路やハコの出来具合がプロジェクトの成功であった。
結果、
最も市民と密接な街が、
大規模予算を使ったハコモノ行政の被害者となり、
被害者の声が届かないまま、
「成功」事例を模倣したハコモノ中心の街づくりが全国で再生産される。

「いい街」とは何か。
それは、
市民が決めることだ。
今いる市民だけではなく、
未来の市民(それは子供たちでもあるし、
今後移住して来る人たちでもある)も含めて、
「いい街」のビジョンをつくらなければいけない。
行政がビジョンを持っていない以上、
行政が主導して街づくりはできない。

本書が指摘している土建工学者、
地域再生関係者、
自治体の誤謬は概ね正しいだろうし、
事実視察が来るほどの「成功例」が、
実は立派な建物を町の中心につくっただけで、
最初の1年で賞味期限が切れ、
後は高い家賃・固定費に耐えきれず店舗の撤退が相次ぐようなプロジェクトであることはしばしば目にした。
そして、
地域の若者たちが行政をあざ笑うかのように、
その再開発地とは無縁のひなびた裏通りで魅力的なお店をどんどん作って新しいストリート発の文化をつくっている事例も目にした。


ただ、
本書が指摘するように、
人の意識を変えるのは簡単なことではない。
「私益より公益」「経済より交流」も正論ではあるが、
私益を求める人に公益を説くより、
私益で構わないけれど「公益につながるような私益」を目指している若者を地域でいかに発掘し、
どうやってチャンスを与えるのか。
全国で問題は喫緊の課題である以上、
意欲ある若手(もちろん若手でなくてもいい)がチャレンジする機会にこそ、
金とエネルギーが投資されるべきなのだろう。
地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか? (ちくま新書)

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