「女性の社会進出」の星。
神代辰巳監督の映画のスクリプターを務めたことで知られる白鳥あかねさんの人生の軌跡をインタビュー形式でたどりながら、
戦後の日活映画制作再開から現在まで綿々と続く日活映画人脈の系譜を通して、
日本映画史を俯瞰した本です。

こういう本を読んでいつも感じるのは、
インタビュアーの資質によって、
中身が深くなったり浅くなったり、
面白くなったり味気なくなったり、
レベルが左右されるということです。
とくに今回の白鳥さんなどは、
映画のシナリオと演出の狙いを分析し、
バラバラに撮ったフィルムを一つにまとめ上げることに長けたベテランスクリプターですから、
そういう人を相手にインタビューするともなれば、
よほど本の狙いやプロットがしっかりできていなくては太刀打ちできません。
その点、
この本のインタビュアーは、
控えめながら的確な質問を繰り出し、
白鳥さんの人生と日本映画史を浮かび上がらせることに成功しています。
著者としては白鳥さんの名前しか表記されていませんが、
企画・編集を担当した高崎俊夫さんと云う方のお名前をもっと大きく扱って然るべきではないでしょうか。

この本で何よりも印象に残るのは、
「白鳥さんは、
恐ろしいほど強い女性だ」ということです。
おそらく反骨の学者であったお父さまの影響や、
1950年代半ばの学生運動の体験が基礎となっているんでしょうが、
男性中心社会の中でも特に捻くれた荒くれ者が多そうな映画業界、
さらにその中でも栄光と転落の落差が激しかった日活の中でおのれの地位を確立し、
それを維持し続けたわけですから、
ひと一倍肝のすわった女性であることは想像に難くありません。
しかし、
その当時の話だけであれば、
よくある「あの時代」の回顧本で終わっていたことでしょう。
この人が凄いのは、
スクリプター職から手を引いた後もそこで終わらず、
スクリプターの生活安定のための協会設立や市民映画祭の運営など、
積極的に社会と関わっておられることです。
首相が「女性の社会進出」の旗を振る一方で都議会での議員の野次が問題になったりしていますが、
真の「女性の社会進出」とはどんなことなのか、
どうあるべきかを明示したこの本の出版は、
まことに時宜に適ったものであると云えるでしょう。
スクリプターはストリッパーではありません

その他の感想

高いだけのことはあります!
非常にお買い得だと思う
ケトン体が危険かどうかは議論の的になりそう
「私」には理解できない
クラシックRPG最強のロト三部作が“ほぼ当時のまま”一枚のディスクに収録されている家宝にしたい最高の一本
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