都市住民に向けた「第二巻」を期待したい
鬼頭秀一の「社会的リンク論」(ちくま新書『自然保護を問いなおす』1996 などを参照)に触れて以来、
現代日本社会の過剰な分業と、
それによる社会的分断とに関心を抱き続けて来た私には、
過疎問題の根底に世代間の住み分けを指摘し、
「中央と地方、
都市と村落、
これらの間の誤解を解きつつ、
関係を新しく作り直すこと」を、
今後の日本社会全体の課題であるとする本書の主張(P283)は、
極めて説得的だった。


つまり過疎問題/限界集落問題を一つの病気にたとえるならば、
社会の持続性を失わせるほどに過剰となった現在の日本社会の分業/分断の状況こそが真の“病因”なのであって、
過疎の進行や限界集落の増加は、
結果的に現れた“症状”の一つに過ぎないのである。
あるいはこれを家族の問題にたとえても良い。
登校拒否やDVなど、
様々な社会的不適合の“症状”は各個人に現れるとしても、
その真の原因は症状が現れた個人のみに帰するべきではないだろう。
家族全体のあり方から考え直していかなければならないことも多いと聞く。


であれば過疎問題や限界集落問題への対応もまた、
過疎の村や限界集落への“対症療法”のみで十分な効果が期待できるとは考えられない。
むしろそれらの地域に過疎や高齢化という“症状”を押し付けている中央や都市の側がまた、
これらの症状を自らの問題として受け容れ、
日本社会全体の構造の中で解決を模索することが必要になる。
著者が「過疎地に関わる人たちよりも、
これまで関わりがないと思っていた人たちに読んでもらいたい」と書く意味は、
そのように理解すべきなのではないか。
限界集落の真実―過疎の村は消えるか? (ちくま新書)

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