見かけとは裏腹に一杯中身が詰まっていて、意外にも内容が濃い１冊

「最近の政治、
政治家は情けないな…」
と数十年前から思い続け、
実際ひどくなる一方の気がします。

たまにふと「だったら自分が！」なんて。

折しも「これから衆院議院選挙！」という事で機運も高まり、

とりあえず今回この読みやすそうな本を手にしてみました。


最初はある程度想像してた通りの内容ですし、
書かれている様々な統計の数字なども相まって、

「これなら私でも当選できるかも！」
そんな期待に胸も膨らみ、
楽しくどんどん読み進めていけます。

でも当然少しずつ、
今まで漠然としていた疑問点や厳しさが明確になってゆき、

「私がこの国を良くするんだ！」という最初の志も折れそうになります。


それでも中盤から後半を読み進めていきますと、

あたかも自分が立候補者になり選挙戦を戦っている感覚になり、

またまた引き込まれてしまいます。

「事前準備」から、
立候補する為の「基礎知識」「必要な手続き」等々、

素人にでもわかりやすく丁寧に書かれてありますし、

「選挙本番」における描写もじっくり、
時に生々しく。

更に今時のツール（PCは勿論、
ブログやツィッター、
SNS等）を使った戦略、

随所には実際体験してこなければ気が付かないような事柄も盛り込まれ、

最後まで非常に面白く読めます。

それとクライマックスである「投票日当日」から「その後」までも、

丁度良い程度書かれていて、
心地良い読後感・余韻に浸れるのはなにげに満足度UP。


　強いて難点をあげるなら、

　後半に出て来る「スクリプト」って何だろう？て事ですかね。

　これは演説等における「シナリオ、
台本、
テキスト」の類いですね。
きっと。


確かにこの本は普通の人が「初めて立候補、
当選」する為のマニュアルであり
「実戦的」な好テキストだと思います。

それと「立候補！」とまでいかないにしても今の政治（政治家）に少しでも疑問や不満のある方は、

読んでおいた方が良いかと思います。

政治（政治家）に対する見方が少し変わりますよ。