最高のデリダ入門書!
 浅田彰氏の『構造と力』以来の快挙です。
著者のデリダ理解は群を抜いてすばらしく、
読み応え十分の書物です。
デリダ思想の入門書としても最高の出来ではないかと思います。
いろいろなデリダ思想の解説書や入門書がありますが、
これほど懇切丁寧に、
しかも啓発的に書かれた書物はありません。
私が特に感心するのは、
丁寧・分析的に読み解いていることです。
このような卓越した読解力がなければデリダの解説書は書けないはずです。
もうひとつ私が感心したのは、
一般論としてデリダ思想を語るのではなく、
自分の視点と読解で論述を進めていることです。
これがこの書物の魅力のすべてではないかと思います。
抜群に面白い本です。
最近初期デリダの集大成ともいえる『散種』の日本語訳が出版されましたが、
東氏の解説のおかげでかなり読みやすくなっています。
著者は散種を書物の読解可能性として読み解きました。
散種は、
「書物外」として、
実体もなく存在し、
エクリチュール(記述)から生まれるものである。
パロール(発話)は、
語り手である主体を特定化し、
語り手なくして発話そのものが成立しないのに対し、
エクリチュールは書き手である主体を離れて、
単なる読解可能性としての「散種」を書き手の意図とは無関係に読み手に生じさせること、
つまり散種とは、
エクリチュール以外からは生まれ得ないことをデリダは説いたのであり、
東氏が言いたかったこともこの点にあると思います。
西洋形而上学が依拠してきたロゴス中心主義の脱構築をデリダが散種の読み取りから試みたことを東氏は指摘したのです。
しかし、
散種によって真理が読解可能性のみとして存在することは理解できますが、
東氏がジョイスから引用しているwarという単語は、
「英語」か「ドイツ語」のいずれかの読解可能性を示していますが、
答えは決められないことが散種として読み取り得るとしても、
わたしたちは、
どちらかの可能性しかあり得ないことを言語的知識として知っています。
散種は無限の読解可能性を示したものではなく、
微妙な差異、
わずかの「ずれ」でしかないのではないでしょうか。
デリダの散種についてはドゥルーズの『差異と反復』との親近性を感じさせます。
存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて

その他の感想

好きと嫌い
異文化誤解を解読する
臨床医を続けるためのモチベーション
それほど明るくない。
好感の持てる記述を維持しながら、真実に近づく姿勢が著者らしい
材料の使いまわしが効率的で便利
難易度UP
紛失の代替で購入
C++0x(C++11)に特別改まったわけではないものの
神との対話。アイクのムーンマトリックス風
失うことを怖れなくていい
なんだかな・・・
更なる安全装置を
1400GTR ’09 に取り付けました!
動物好きの方に。
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