ヒトがモノについて確かめ、考えた歴史
 文系か理系かという区別に妥当性があるかということはおくとして、
学生時代に断然文系のコースを進んだ自分としては、
理数系の知はある種憧れもあり、
難解さもあるのが実際だったが、
この著書を読むと、
化学という学についてその成り立ちと筋合いを考えやすくなった。


 本書はSF作家としても著名だという、
生化学専攻の助教授のキャリアを持つアイザック・アシモフが書き下ろした「化学の歴史書」で、
全十四章。
古代のモノの利用やモノへの考え方から始まって、
核反応の発見と理論化・利用まで、
中学・高校の化学で取り上げられる項目を研究者がいかにして発見・観察し、
実験し、
理論化し、
利用し、
他の新しい発見を導いていったのかという経過を、
人名と年号と個々の具体的な発想・実験・理論化・利用の経緯が辿りやすいようにまとめている。
ヒトがモノについて確かめ、
考えた歴史を、
理論だけでなく観察・実験についても、
応用化学についても広く紹介している。


 読んでいて、
こんな科学関連の著作が欲しかったんだと思った。
主に教科書で触れた科学の知識は、
あたかも自動的に生まれて自分たちに天下りしてくるように教えられることが多くて、
そこには人間の姿がなくて、
とっつきにくい。
しかし、
この著書を読んでいくと、
ここに示してある新発見や新理論や新利用には、
人間一人一人の注意力や試行錯誤や小さな冒険がことごとく裏打ちされているのが判ってきて、
非常に面白い。
制約された考えやあいまいな不思議さが整理でき、
より広い視野が開けてくるときの気持ちよさも、
少し伝わってくる。
科学はある面で見ると人間の発想・思考・行動のパターンの一つの典型としてみることが出来るし、
とても人間くさいともいえるのではないか。


 加えて、
化学の知見は今の自分たちの生活の周りにあるモノのことごとくに深く関わっているのが、
そこに至るまでの人間の労力と共によりはっきり伝わってくる。
このような視点はむしろ社会科で使うヒトとコトやモノの関わり合いの見方だが、
化学をそんな風に見ると、
モノの見方がまた面白くなりそうだ。
化学の歴史 (ちくま学芸文庫)

その他の感想

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