本書購入を検討されている方へ

この本の購入を検討している人は近藤氏のミリオンセラー「医者に殺されない４７の心得」の内容は本当なのかという疑問を持つ人だと思います。

この疑問は要するに
１．生活習慣病の薬物療養はこのままでいいのか
２．がんの早期発見、
早期治療に意味があるのか
３．がんもどきは本当か
４．抗がん剤は本当に意味はあるのか
という点に集約されるのではないでしょうか。

ですから長尾氏が最低この４点にきちんと答えているかどうかが本書購入の必要条件になります。

まず１に対する回答らしき記述が３９ページにあります。

その中に「どちらが正しいのでしょうか」との読者に質問を投げかけるくだりがありますが、
そもそも「どちら」とは何か何度読んでも意味不明です。

しかしこれは善意に解釈して「血圧、
コレステロールの薬は検査結果の数字だけではなく、
年齢とリスクファクターを加味して味方すべし」との回答と解釈しておきます。
高齢者には必要が低いとの解釈です。

従ってこの2冊の読者「中高年中心と推測」の相当数は現在服用中の薬の取捨が必要だということになります。

近藤氏と同工異曲です。

さて２に対する回答は７１ページにみられます。

「早期発見、
早期治療はあります。
いくらでもあります」
とまず結論から力説しています。
しかしこの文もまた意味不明です。
しかし再び善意に解釈して
「早期発見、
早期治療の意味」と置き換えて文脈を追うとその根拠らしきものに出会います。
それは
「私自身は幾度となく見てきたものですから、
もはや理屈ではなく(ある)としか言いようがありません(中略)自信を持って言えます」しかしこれが答えでは話になりません。

次に３です。

これに対する回答が４５ページから始まります。
。
「がんは病理学的にグループ１からグループ５に分類されグラデーションがある。
第３章で詳しく触れるが「本物がん」「がんもどき」に単純に分けられない」