<普遍語>の力の前で
本書のテーマは、
「英語が<普遍語>として圧倒的な力を持ってきている状況下で、
日本語が<国語>として生き残れるか」である。
「英語が重要」であるか「言語の多様性を守れ」であるかの単純な意見の表明が多い中、
さすがは、
12歳の時に父親の仕事の都合でアメリカにわたり、
しかも、
中学生の間は毎日日本文学全集を読むことだけが楽しみであった、
という著者、
現象と問題点を的確に捉えて、
意見の違いを越えた論陣を張っている。
著者の思いのたけが溢れ出ている文章は迫力があり、
一気に読んでしまった。


著者は言語を<普遍語><国語><現地語>という三階層でとらえている。
<国語>は<現地語>が国民国家の成立期に国家との相互作用で標準化して作られたものである。
しかし、
一旦<国語>ができると、
各<国語>に対応した文化・文学が成立する。
それは、
<現地語>では成立し得なかったものである。
我々が無意識に使っている<日本語>は<国語>と<現地語>の二つの面を持っており、
<普遍語>としての英語の台頭(言語学的には何の必然性がないが、
英米の力と、
そして、
インターネットの普及期に頭一つリードしていた偶然による)の時代に<国語>としての側面が大いなる危機に直面していると警告し憂えている。


このインターネット時代では、
知的レベルの高い人々は<普遍語>を読むことができるのが当然になってくる。
そうすると、
マーケットの圧倒的に広い<普遍語>で彼らが表現するようになるのは、
これまた当然になってくる。
その結果、
<国語>での表現はどんどん貧弱になり、
文学を支えられなくなる。
そして、
やがては近代日本文学ですら、
その価値を理解する人が少なくなり忘れ去られる。
これが、
著者の言う、
「日本語が亡びるとき」なのだ。
もちろん、
<現地語>としての日本語は残るだろう。
しかし、
文化・文学を失った言語なぞにどれだけの価値があろうか。
近代日本文学を心の底から愛する著者には、
その亡びが耐えられない。
危機感を持たない日本人が情けない。
その気持ちが、
冷徹な分析と論理に裏打ちされて書き綴られている。
日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で

その他の感想

父娘で甦らせた「吉本家」の記憶
海外旅行に便利です
安くて、三枚入っててお得ですね~
後宮サロンは戦場!!
中のポケットがうれしかったです!
原理から発展性までわかりやすい良質な入門書
臨機応変な対応が必要
意外と難しい
沢山入っててお得
近所の文具屋より安くて満足。
おしゃれなデザイン!
iMac (Retina 5K, 27-inch, 2017)で使用。
梶田氏のニュートリノ振動についての記事が興味深い
迷ったら、是非買ってください
袋にキャップがついているので、詰め替えずに使用。
整形外科リハビリテーションならコレ!
ファイセンS10Dにて、、うーん惜しい
見栄えがします。
すぐに絵が禿げます
練習用には適していると思う
見て読んで楽しめる手帳
柔らかく着心地も良いどなたにでも合うニットセーターです
まあまあですが・・
メンタルとは…
DELL Studio15
初コルギ
スリムでコンパクトなのが欲しかった。
T-ARA は悪くないんだけど
世の中にある数字のウソを勉強 !?
格好いいパトカー
戻る