父娘で甦らせた「吉本家」の記憶
本書は、
「dancyu」に40回にわたって連載された「おいしく愉しく食べてこそ」を単行本化したものである。

……といっても、
雑誌に連載された原稿をただ並べただけの本ではない。


亡くなるまで吉本さんの世話をした長女の漫画家・ハルノ宵子さんが、
1回1回の原稿に対し、
その舞台裏を明かす<コメント>というか<追想>を書き下ろしているのだ。

これがじつに洒脱で愉快で痛快……なのである。

しかもその底に、
父・吉本隆明、
母・吉本和子への温かいまなざしが感じられる。


さて、
食べ物にまつわる思い出を記す吉本さんの筆は、
おのずから幼少年期の記憶にさかのぼってゆく――プルーストにあって、
紅茶に浸したマドレーヌ菓子の味が幼少期のフランスの田舎町を一挙に甦らせたように。


吉本さんも書いている――食べ物の味を保存しているのは《思い出や思い込みではないだろうか》と。

40篇のエッセーは、
いずれも肩の力を抜いた軽いものだが、
ときおり傍線を引きたくなるような一節があらわれるのは、
やはり吉本さんならでは、
であろう。


吉本家でも隣家でも、
年々、
節分の豆まきの声が小さくなってゆくのを知って、
書く。

《ああ、
ひとつの風俗が滅んでいくのは、
こんな経路なのだと結論できそうで、
侘しさをともなってくる》(「節分センチメンタル」)

《獲れた青海苔を何度も何度も水洗いして、
その緑色の青海苔を晴れた日には外で、
夜は部屋の中で干して乾かす。
家の前や部屋の中に張り巡らされた青海苔で、
その期間は部屋の中が香ばしい香りでいっぱいになって愉しみだった》(「海苔のこと」)

もっとも、
八十歳をすぎたときの連載だから、
同じ話が二度出てきたり、
吉本さんの勘違いもあったりする。

そのたびに、
娘の宵子さんがツッコミを入れる。


《さて、
いよいよ父はネタに詰まってきている。
「お鷹ポッポ」のせんべい屋の件は以前にも書いている》(「坊主になったせんべい屋」)

吉本さんの手料理として有名な「豚ロース鍋」については――、
開店休業

その他の感想

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魔王の重み、運命の交錯
完全に好みによるのでしょうが
とても速く
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