素晴らしい一冊

「最強の会社の作り方」という帯に惹かれて本書を購入しました。

読み終わって、
本書の特長は以下の点にあると感じています。


・わかりやすい説明
本書は、
危険負担の制度をババ抜きにたとえて説明したり、
民事保全の制度を会社にとって身近なケースに即して説明したりしています。

法制度を無味乾燥に羅列する説明とは一線を画したわかりやすい説明がなされていると思います。


・実践的な内容
法制度の説明に加えて会社が実際にとるべき行動の説明がなされているという点で、
本書の内容は実践的です。

第２部では、
条項例と駄目な条項例を提示しながら契約書の作り方を説明しています。

この部分は、
特に参考になりました。


・興味深いコラム
「裁判官はナゼ同時に３００件も審理できるのか?」、
「ホームページ等に取引銀行や取引先等の情報を載せるのは危険!?」など、
興味深いコラムが程よい量で盛り込まれています。
コラムを読むことが息抜きになり、
短期間で本書を最後まで読み通すことができました。


このような特長をもつ本書は素晴らしい一冊であると思います。

企業法務に携わっている方におススメいたします。