優れた科学啓蒙書でもある

この本を購入する人は、
ワインテイスティングを志す人だろうか、
食品の味やにおいに興味を持つ人だろうか。

どちらの方も満足するに違いない。
Ronald Jacksonの　Wine Scienceや　Wine Tastingでは、
味覚・嗅覚や香味成分の説明をきちんとしてある。
しかし、
これまで日本のワイン関係本は、
科学的な解説が少なすぎた。
研究者とワインを取り扱う人、
また楽しむ人を埋めるジャーナリズムがなかったともいえる。
日本を代表する2人の味とにおいの研究者が、
最新の知見に基づきわかりやすく解説し、
醸造技術者とナビゲーターが、
うまくワインにつないでいる。
ネット上の情報をつまみぐいするより本書を読むことをお勧めする。