たしかに「マーケティング入門」

　学生の方、
あるいはビジネスマンの方ではじめて「マーケティ
ング」という学問を体系的に勉強してみようと思った人が独学で
使うテキストとしてはなかなかよいのではないかと思いました。

　全体像を示した後、
「いまはどこの部分を解説しているのか」
ということを意識させるレイアウトも工夫されています。

　コトラー氏の「マーケティングマネジメント」の要約本のよう
な装丁になっていますが、
実際はそうではなくて、
あくまで著者
のペース、
著者の事例を用いて話はすすみ、
随所にコトラーは
こういう定義をしている、
こういうフレームワークを用いている
というように、
コトラーの解説がインサートされる形式です。

　原著とはそもそも構成も違っています。
コトラーの名を借りた
マーケティング入門解説書というのが実際のところです。