三大栄養素のうち血糖上昇は糖質摂取のみに認められる．

という原則から、
血糖管理が重要である糖尿病においては糖質制限食は
一番有効な管理法であるという事を述べた本である．
有名なA to Z study2007, DIRECT試験2008などを紹介しながらその有用性を述べるとともに
UPKPDS1998, ACCOR2008などの有名な大規模試験から厳格血糖管理の有効性とその限界を紹介している．
特にHBA1cの死亡率におけるJ-curve現象は衝撃的であった．これらを解決するのが糖質制限食という事である．
相対的に高脂肪食となっても高コレステロールになるわけでないこと，後半では氏の高雄病院でのデータが載っている．

医師、
医療関係者向けとなっているが是非患者さんに読んで欲しい本である．
多分、
これから主流となっていく食事療法であろう．（メタボにも非常に有用である(これは私の経験））