かつて日本はアジアの解放区だった
いまも新宿のランドマークである中村屋。
もとは本郷のパン屋だった。
1927年、
そこで本格派インドカリーをもたらしたのが、
インド独立の志士、
R.B.ボースだった。
「一杯のインドカレーの伝来物語をはるかに超えた壮大で重たい問題」を背負った男。
「1910年のインドにおける過激なテロリストであり、
日本の帝国主義に同調した」人物。
そして、
そんな男を支援し、
利用し、
そして忘れた日本という国。
ボースを描くことで、
19世紀末から20世紀半ばまで、
欧米の帝国主義に対抗するアジアの独立運動家たちを擁した「解放区」として機能していた、
猥雑で懐の深い私たちの知らない日本を炙り出している。


ノーベル賞を受賞したベンガルの詩人、
ラビンドラナート・タゴールの親戚と偽って日本に入国したR・B・ボースは、
途中でイギリス人官吏に正体がばれ、
日本到着後も追われる身となる。
当時日本にはすでにインドに武器を輸出していたバグワーン・シンや、
広州での武装蜂起に失敗して国外に亡命していた孫文が滞在していた。
R・B・ボースは英国の意向を受けた日本の官憲に尾行されながら日本での生活をスタートさせるが、
彼に手を差し伸べた日本のナショナリストたちも多くいた。
右翼の大物、
玄洋社(その海外工作を担ったのが黒龍会)の頭山満。
東京帝大教授の寺尾亨。
東京帝大でインド哲学を専攻し、
のちに北一輝らとともに猶存社を結成して国家主義運動を展開する大川周明。
北や大川の思想に傾倒していた岸信介は、
のちに日本の首相として初めてインドを訪問している。


このお尋ね者のインド革命家を自宅にかくまったのは、
芸術家や文化人たちのサロンでもあった中村屋の相馬愛蔵・黒光夫妻だった。
R・B・ボースはのちに夫妻の娘と結婚するが、
そのときの保証人は後藤新平と犬養毅だったことからも、
当時のインドの独立運動が日本の知識層、
指導者層からおおっぴらな支持を受けていたことがわかる。
のちに、
中曽根康弘はじめ歴代総理大臣の指南役となった安岡正篤とも知己を得ている。
中村屋のボース インド独立運動と近代日本のアジア主義 (白水Uブックス)

その他の感想

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