所有から利用への流れと共に、サブスクリプションモデルの成長性は高そうだと感じた

趣味嗜好が多様化し、
共に物を所有から利用するというマインドが浸透してきている現代において、
サブスクリプションは非常に伸びしろがあるビジネスモデルだと感じた。

本書では、
成功事例サービスを紹介している。

既存のプロダクトアウト型のビジネスモデルと比較し、
どこに課題があり、
サブスクリプションモデルでどう解決し、
ユーザーの継続利用に繋がったかを知ることができた。

また、
黎明期でもあり、
サブスクリプションモデルに強い事業領域を各社しのぎを削って模索しているようにも見えた。


その他気になったところ

・個々の趣味嗜好に合わせたパーソナライズ化と相性が良い。


・顧客と常に接点があるので通常のECより顧客データの質と量が豊富。


・サブスクリプションは年間費を等分して単に月額制にして提供するサービスではない。
また、
単に使いたい放題を提供するというものでもない。
ユーザーに応じて幅広い料金体系を提案し、
それによって顧客満足度を上げるところに本質がある。


・日本酒のサブスクは、
自分にあった日本酒を探せないというところに課題があったが、
サービスを通じてユーザーが成長し、
自分自身で課題を解決できるようになってしまった（卒業型）点が失敗だった。


・パナソニックのコーヒー焙煎マシンはターゲットをプロに絞った所に勝機があった。


・ラクサスのサイト訪問から購買までは5分。
95%の訪問者がサイトを出入りし、
再訪問時には価格比較サイトの訪問履歴が付いてくる。
選ぶ苦しみをユーザーは感じている。
ユーザーのスマホから位置情報を取得し訪問したお店の傾向から趣向に応じたバックの提案をしている。
マナーの悪い客は全体の1%ほど。