無常、それは今の我が身。
電車で揺られて30分、
こんな短時間で現代語訳は本読みなら読めるはず。
流石、
日本三大随筆―異論もあるらしいが―と呼ばれるだけはある。
平家物語と双璧をなす和漢混淆文の走りは、
現代日本文体へ大いに影響与えたのも頷ける。


熊本で大きな地震に遭った。
一度目の震度7を経験し、
たとえ震度が1であろうとも、
寝ている時に起きればつい目を覚ましてしまうほどのトラウマともなり、
東日本大震災の経験者からの助言で翌日にも大きな地震が来ると知れば、
再び地震に遭った。
この時、
私は生まれて初めて、
死ぬかもしれないという恐れに見舞われた。
初めて死の実感を覚えた。
明日死ぬかもしれない恐ろしさとはこのようなものなるやと、
少しの諦観の念すら覚えた。
心身ともに落ち着いた2年後の冬に、
この諦観の念を世に「無常」であると、
ある時気付いてから、
平家物語と併せて購入した。
とりあえず、
短い方からとして「方丈記」を読む。


椎名林檎は自身の曲に、
「月に負け犬」というものがある。
この歌詞には、
「好きな人やものが多すぎて見放されてしまいそうだ」、
「此の河は絶えず流れゆき 一つでも浮かべてはならない花などあるだろうか ないはずだ僕を許してよ」などといった歌詞が出てくる。
極めつけは、
「明日くたばるかもしれない」と言うのが出てくる。
地震を経験するより前から、
いたく共感していたが、
地震を経験してその意味を強烈に教えられた。
これが死と隣り合わせだと。


そして、
この「方丈記」である。
冒頭の美しさは、
「蜻蛉日記」や「枕草子」、
そして「雨月物語」に引けを取らぬ素晴らしさ、
美しいと言えども、
その無常さ、
美しいとは無常と常に表裏一体で、
無常であるからこそ美しいのだと、
改めて理解することができる。
そして、
鴨長明は晩年の自身の生活にさえも執着を見出し、
悟りの境地へ至りたくば、
それさえも捨てなければならないと言いのけてしまう。


これらを通して、
もう一度「熊本地震」を被災者の視点から見ると、
「方丈記」を聖典にせずにはいられない。
この本の影響を受けて、
今は古文の勉強を始めた。
英文科なのに。
この本のおかげで、
人生へと悟りに一歩近付けたやもしれぬ。
不謹慎な言い方かもしれぬが、
何かしらの被災を経験した者こそこの本を読まずして、
何を読む。
方丈記 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

その他の感想

EBIさんがすごいです
流石バトルフロント!!
最高!でわないけど、まずまず、みーおん
ブレフロファンなら
サイクルシャツ初購入
今話題のアレクサンダー・テクニーク
音質は進歩したの?
初のデ軍ウェポナイザー!
これぞコシヒカリという味
発色が弱いと感じたら、マルマンの画用紙がお勧め
紙の雑誌よりは安く、とてもお手頃です。
みー
とても素晴らしかったです!
月がアルファベット3文字でお洒落です
中世、貴族華やかなりし時代。
スヌーピーは可愛い。
幅広く、「運動しようとするかた」におすすめしたいです
日立 14.4vインパクトドライバー
出張・旅行のお供に
これは良い端末
性能は良いですが注意が必要です
転売注意!
カカオ95パーセントで健康志向だがカロリーは高い
内容に疑問符
ロザリオドーソンが良い。
お茶を飲みながら歴史が勉強できます。
読んでみる価値ありです
数少ない日本語のNode本
戻る