より深く人間を考えるきっかけを与えてくれる本です。

立花隆さんの素晴らしいところは、
専門分野の難解な文法や理論、
言葉を一般の読者にも伝わるように置き換えてくれている点だと思います。
この本は、
立花さんがお書きになった「脳死」「臨死体験」から派生した対談集です。
対談相手の方々も、
立花さんの作品を読まれた上で話が進められますので、
二つの作品を前もって読んでおかれたほうが良いと思います。
立花さんがお書きになった先に掲げた２冊の本は、
自分自身に対してもそうでしたが、
いろんな方に多大な刺激を与えたのがわかります。
立花さんが投げかけた疑問符を対談でよって埋め合わせられるか、
さらに深遠な世界に足を踏み入れてゆくかは、
読み手に委ねられているように思います。
人間の生命、
意識、
魂を説明するには、
分子レベルで解き明かす科学的な方法よりも、
神、
霊魂という存在の方が納得がゆきます。
さらに話は進んで、
生命とは何かを考えれば、
一人の人間の生命に目を向けるのかどうかで話が違ってきます。
人間という存在はどこから来て、
何であるか？より深く生命を考えるきっかけを与えてくれる本です。