ミニマリズムと無調、無拍子

本アルバムの曲の多くはミニマリズムに不協和音や無拍子を取り込むという
90年代にaphex twinやautechreが良くやっていたのと似たような手法に支えられている。

とはいえ完全に1曲通して無調、
無拍子のものはなく、
存外聴きやすい。

このあたり計算づくだろう。
極めて上手。

ただ、
ネット上では唯一無二とか未曾有のとかいった形容がされているがこれはさすがに大仰だろう。

違いはarcaの方がサンプリング音源を多用している点か。

が、
これは機材の進歩のおかげでサンプリング音源の加工が容易になったことにもよるだろう。

作曲技法とPVの奇形趣味などのせいもあって
aphex twinとchris cunningumのコンビをいやでも想起させる。

kanyeやbjorkのプロデュースもこなす20代の才人の1st album。

ぜひ聴いてみては。


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