スタッフインタビューが心温まるものでした

子供と一緒に見ている内にアイカツにハマってしまいました。

この本は星宮いちご時代のエピソードを一冊にぎっしり詰めた正にコンプリートブックでした。

その文章量は圧倒的です。

他は買わなくてもいい、
これ１冊ですべてわかるというほどのボリューム満点の本です。


この本で一番良かったのがスタッフインタビューでした。

監督が「悪役が一人も出なくても面白くまとめ上げることはできる！」という強い意志のもと作られた本作（アイカツ）はそれまでの少女ものアニメとは一線を隔した出来になりました。

子供と一緒にそれまで様々なアニメを見る機会はありましたが、
ぜったいに意地悪な人物や悪者が出てきてそれに打ち勝つというのがだいたいのお決まりでした。
（プリキュアなどは典型です。
）
ですが本作は悪い人がいない、
みんないい人でそれぞれが一生懸命、
それでもストーリーが面白い、
という異次元の体験に驚きました。

しかもそれがデビューから３年経ってもぶれることなく継続されています。

この新しい試みを実践するために監督が貫き通したことなど制作秘話が綴られています。

監督自身も楽しんで作っているようです。

全国で視聴できないことの多いテレビ東京系というのが少し残念ですが、
ぜひこれからも応援しようと思いました。


クオリティーの高い劇中音楽を担当するＭＯＮＡＣＡのスタッフは、
１クール（３ヶ月)で終わってしまう他の作品の場合「納品したら終わり」という虚しさのようなものを抱えていたけれど、
この作品はずっと続いていき、
イベントなどで「子供達が曲に合わせて一緒に歌って踊っている」うれしそうな反応を見ながら、
また次の曲作りに生かしていける。

このことがとても幸せそうで、
読んでいるこちらも心暖まりました。

その他にもＣＧ制作サムライピクチャーズやその他のスタッフインタビューもたくさんあり、
大人はこの部分で楽しめると思います。


アマゾンの評価が高いのもうなずける、
アイカツファンにはお勧めの一冊です！