Girls without a man

ヘミングウェイが書いた「まえがき」があるのでは、
と思い、

洋書を注文してみました。
残念。
「まえがき」がありませんでした。


14篇ある短篇のうち、
短いものから半数ほど読んでみた時点では、
本のタイトルの
Men without women
というモチーフにぴったり結び付くような話しは見当たりませんでした。


このモチーフとは、

「一人の」男が深く愛した「一人の」女性がどこかに去ってしまった、

というものです。


若妻が肺炎で数日で死んでしまう話しは、

二番目の短篇「In Another Country」にありますが、
・・・。


面白かったのは、
八番目の短篇「Ten Indians」の中に、

Girls never got a man anywhere. Look at your pa.
という一文がありました。


たった一人の男さえゲットできなかった女たちはどこにでもいる。

おまえのパパを、
よく見てごらん。


長年夫婦でも、
夫の気持ちを理解できない妻たちはごまんといます。

男をゲットするのは女には無理だ、
とでも言いたくなるくらい。


Girls without a man
というタイトルの短篇集も書いてほしかったな、
ヘミングウェイさんに。