こういうのが欲しかった

痒いところに手が届く良書です。
いきなり「銃を構えた人間を描こう」と思っても、

意外と難しくて行き詰まってしまうもの。
かといって銃の資料を揃えても、

銃は描けるようになるが、
でも銃を持った人間を描くのはやっぱり難しいままで、
問題は解決しない……
そんな私のような人にうってつけの資料集です。
拳銃（オートマ、
リボルバー両方）
から始まり、
アサルトライフル、
サブマシンガン、
スナイパーライフルと、

代表的な銃は一通り揃ってあるので問題ないでしょう（私の大好きなショットガン
がないのが痛いですが……）。

これだけの資料を得ようと思えば、
どれだけ映画の銃撃戦を一時停止しなければならないことか……
それを考えると「よくやってくれた！」と言いたいです。

　基本的には、
銃を構えた同じポーズを違う角度から撮った何枚もの写真が載ってあり、

立体的な把握にも役立ちます。
ただし、
そのせいで一つ一つのポーズが小さくなって見づらい、

という欠点もありますが。
もちろんある程度は配慮して、
手元のアップなども
載せてあります。
あと、
リアル重視のポーズもありますが、
どちらかというと
「銃を持ってカッコつけるためのポーズ」とでもいいましょうか、
敢えて空想的な
ポーズも載せてあります。
というより、
本書のタイトルだけではわかりませんが、

「少女が銃を持ってカッコつけたポーズ集」というのが正確でしょう。
なので「塹壕戦で
こういう撃ち方をして」とか「壁に隠れながらのぞき込んで撃つ」とか「銃で殴る」とか、

そういう実践的、
現実的なポーズは載ってないです。
もちろん、
「立って撃つ」くらいはありますけど。

　しかし「今から漫画で銃撃戦を描きたい、
でも初めて描くからよく分からない」
という方には特に本書はってつけでしょう。
銃の様々な角度からの写真が載ってあるので、

それだけでも参考になります。
それにトレースOKなのもいいですね。

　あと、
タイトルで「銃＆ナイフ」となってありますが、
ナイフ編は最後のほうに
ちょろっとある程度です。
ほとんど銃のための資料集、
と考えたほうがいいです。