進化を考察するうえで必読
そう簡単に読みこなせる著作ではありません。
読者は遺伝学と分子生物学の知識はあることが前提とされています。
複雑な構文の英語ではありません。

まだ序文と一部の章を読んだだけです。
著者が断っているように、
この本は教科書ではありませんので、
進化生物学に関する網羅的な記述や解説はしてありません。
けれども突然変異がどのように進化を進めてきたかについて豊富な例を挙げて解説してくれています。

進化説において自然淘汰説、
特に適応的な形質が進化するという正の自然淘汰理論がアメリカでは強いらしく、
分子進化の分野では中立的な進化が常識かと思っていましたが、
多くの進化生物学者は中立説にほとんど注意していないと著者は指摘しています。
これには驚きました。
多くの生物学者は表現型の進化に注目していて自然淘汰万能論が根強いというのです。

そんななか著者は突然変異こそ進化を進めた原動力であり、
自然淘汰は二の次だと主張します。
表現型の進化は二十年前にはほとんど分子的に論ずることはできませんでした。
それでも著者は『分子進化遺伝学』(1987)で既に「適応進化においても、
突然変異がきわめて重要な役割を演じていると考えている(Nei 1975, 1983)。
・・・ネオ・ダーウィニズムにおいては、
突然変異は進化において小さな役割しか与えられていない(Wright 1982も参照)。
・・・ここで突然変異は、
塩基置換や遺伝子重複といったあらゆる種類の遺伝的変化を含む」(訳書p.372-373)と書いていました。

最近では状況は劇的に変わりました。
進化発生学が明らかにした遺伝子発現のしくみ、
ゲノム重複の重要性、
エピジェネテイクスがあきらかにした環境要因が遺伝子にもたらす変化。
これらの結果を考慮しない進化学は形を成さないでしょう。

著者はそれらを統合して進化説を展開しようと試みています。
遺伝子レベルで染色体、
細胞、
器官の進化を説明しようというのです。
わくわくしますね。
本に掲載されている図を見ただけでわくわくします。

 
Mutation-Driven Evolution

その他の感想

インパクト大!
HEAVEN
シリーズ全て読んでないと、かなり微妙です。
ホワイトデー用に手軽にすませてしまいましたが
プロの使用にも耐えます
ベストロピーセーター本
時を越えて変わらぬモロッコを伝えてくれます
どこに置いてもカワイイ☆
色移りがすさまじいが、コスパ高し
本屋さんのイメージが変わる、広がる
ネット対戦がちょっと納得いかない。
読みやすい誌面
壮大なロマン
中敷きと一緒に購入しました。
レイアウトもアイデアのヒントに!
vixxさいこーです♡
嫌みのない
世に出すべきだったのだろうか・・・
ほ乳瓶とお揃い
読み物としてもありだと思います。
良い道具です
『DP Merrill』シリーズの必需品。やっぱり安心の純正
綺麗なパッケージも中味を物語る
ゲームだけではない!
現時点での大容量電池ケースのベスト
子どもの間でとても流行ってます!
こんなに勇気や元気をもらえる作品とは!!
悪くないかな。ゲームとしても
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