本誌＋夏フェスのガイドブックの冊子つきでいつもよりちょっと値段が高い号でした

ロッキングオン２０１７年８月号。


まず事前に値上げしたと聞いて、
いよいよロッキングオンも値上げかと思いましたが、
今年の夏フェスを特集した冊子付きという事でほっとしました。


巻頭はソロを始めたLiamさんのレポートですが、
セットリストを見ると、
冊子の粉川さんが指摘してらっしゃる通り、
Oasisの3rdの曲を結構やっているみたいですね。
Noelさんが3rdを嫌いであまり出来なかったので、
ソロになってから積極的にやっている様です。


本誌の方の中身はU2の名作「Joshua Tree」３０年という事でBono氏のインタビューが載っておりますが、
このアルバムが今だに有効なのはこの頃の問題をまだ引きずっているか、
問題が悪化したという事実があると思うので不幸だと思いました。
最初は祖国アイルランドのテロに対抗する為のカウンターだった物が、
全世界でのテロに拡大して大変な事態になっている現在を憂えます。


次がこちらも２０周年記念という事でRadioheadの「OK Computer」のデラックスエディションの特集ですが、
粉川さんが異様の力の入った論文を書いていてその熱気がビンビン伝わってきて楽しめました。
OasisとRadioheadの事になると、
粉川さんが熱の入る論文を書くのがブリティッシュ・ロック好きな出自を感じさせますね。


次は久しぶり来日のSting氏のインタビューですが、
私も最終日のライブに行って、
なかなか盛り上がって楽しめたのでその追体験っぽく読みました。
ソロの曲よりPoliceの曲のほうが盛り上がっておりましたが、
十年くらい前のPoliceの唐突な再結成は何だったのかとか思いながらも、
ドッカンドッカン盛り上がって大変いいライブでした。


後は全米全英を制覇したThe 1975のインタビュー、
女性アーティストの能力を更新したKaty Perryさんの最新作の論評、
宗教に帰依した生前のPrinceのインタビュー、
「Sgt.～」５０周年のPaulさんのインタビュー（はっきり言ってしつこい）、
早くも今年のベストアルバム候補の新作を発表したKendrick Lamar氏の論評、
Roger Waters氏のライブレポート、
それぞれ新作を発表したStone