推理が苦手な方にも…

和洋折衷、
時代考証無視ですが、
判り易いです。

ＢＧＭは雰囲気に合って記憶に残る非常に良い出来だと感じます。

裁き中は証拠を確認出来ないなど不満点が少々あります、

推理がちょっと雑って言うか、
突き処が素人ってか…第一話辺りだと犯人だけが目撃時間を偽証しているし、
犯人にされた小娘を犯人以外が見る筈の無い時間に見ていると証言しているので其処を追求した方が早い筈なのに脇差しとか簪とか微妙に決定的じゃない証拠で追い詰めようとしている。

それにいくら咄嗟の事とは言え、
あんなヨレヨレ婆さんが大の男から合い口を奪って一撃で心臓を刺すなんて不可能。

第二話に至っては、
盗賊が原動機の部屋で煙の様なモノを見たと言う重要証言に…
誰一人反応しないに覚えていない…どうみても確信に近付く為のヒントでしょう、
天かすが酸化熱で燃焼するなんて大事な事教えられてても忘れてて土壇場じゃないと思い浮かばないなんて…引火性液体が保管されているのを知ってて爆発的延焼へ推理がいかないって…焦れった過ぎる。

第三話…燃え切れた縄をこれ見よがしに出しておいて「縄を燃やして殺害時間時間の誤認工作」を犯人がしたとの推理が出ていたが…元々、
犯行時間など問題に成ってなく、
その一言で済まされてどの様な方法で何故殺害時間を誤魔化したのか一切明らかにされていない…納得いかない。

そう言う事を詰めていかないと志明お奉行の信条「犯人の心を折る」事は出来ないと思う。

だって決め手に欠けるんだから『シラを切り通す』で罪を逃れられちゃうです。

…とかなり推理面で苦言を呈しましたが、
第四話と第五話は推理に穴が有っても其れを補うほどストーリーの展開が緊迫した感じで宜しかったです。

置き去りにされた伏線も有るけれど緊迫した展開がそれ以前の不手際を忘れさせてくれました。

クリア後の後日談の中では賛否両論はあり展開が軸を外れましたが『鈴』が余りにも可愛過ぎ暗と明がハッキリ分かれた珠玉の三人逃避行「山南ルート」が点数高いです。

ご都合かな？とは思いつつ『小梅ルート』は正に小梅可愛い一色。

ツンデレ対応か？『桜ルート』、
ダークな『紫乃ルート』はお好み次第。