まさに煉獄と呼ぶにふさわしい世界

デジタル・デビル・サーガ〜アバタールチューナー〜の小説がまさかこんな時を経て発売されるとは！
原作を知らない人にも、
お勧めの素晴らしい小説です。
よくこんなクオリティで出してくれた！ありがとう！

女神転生の世界観が大好きで、
DDSもプレイしました。

原作の方はかなりアップテンポなストーリーで、
キャラクターの描写がいまいち描かれていないことが不満点としてよく挙げられているのですが（裏を返せば、
それは全て「プレイヤーの判断に任せる＝想像の余地を残す」という女神転生の特徴なのかもしれませんが…）、
小説内では主人公サーフがしゃべるので、
よくキャラクターの心理状況が分かります。


ヒートにつっかかられ、
アルジラにふりまわされ、
ゲイルにとまどい、
シエロをほめほめｗ
そして、
セラを大切にしていることも、
よく描写されています。


ゲーム内でサーフが発言しないことは女神転生の世界観を忠実に守ることになるので、
否定的な部分ではありません。
そして、
そうだからと言って、
小説内でよくしゃべることも否定的な部分ではありません。

視覚的な部分がない分、
文字の中で描写をするには、
語り手が必要です。

小説のサーフはかなりいい人です。
リーダーとして毅然とし、
仲間を大切にし、
決して自分を優先せず、
常に省みる…。

それがこの女神転生ではかなりつらいことになるのですが…それは次巻を待て！

荒廃的なSF世界、
「悪魔」の存在、
ジャンクヤードの地獄も生々しいほどに伝わってきます。

小説を読んでから改めてゲームに手をつけてみると、
複雑な気持ちになるくらいです。


長くなりすぎましたが何故★を５つ以上付けられない！という出来です。

個人的には★１０です。
大げさだとオモイカネ？では買いたまえ！３巻ほど買いたまえ！私が大佐で（ry…