石塚真一さんの作品の「らしさ」が滲み出てます

岳、
BLUE GIANTとも石塚真一さんの作品が大好きなので買いました。

結論から言うと、
私は買って正解でした！

石塚さんの描きたいものというか人間性というか、

石塚さんの作品の根幹にある魅力がこの単行本収録作品からも感じられました。

読後に感じる、
筆舌に尽くし難いなんとも言えない「良いなぁ」という感情は、

石塚さんの作品ならではだと思います。


以下、
収録作品の簡単なあらすじと感想です。


読切作品「そんでよし！」
東京の下町に住む、
詐欺師まがいの占いで生計を立ててるオヤジの話です。

このオヤジは口上手く胡散臭いのですが、
根は悪く無いように感じられて憎み切れないキャラクターです。

こういう人がいて、
世の中上手く回ることもあるよなぁと感じました。


連載作品＆表題作「東京チェックイン」
日本人の青年がバックパッカーして外国でさまざな国を旅する話と、

その青年が帰国して営む、
東京のゲストハウスに訪ねてくる外国人たちの話の二部構成になっています。

外国の文化に対する日本人の感動と、

日本の文化に対する外国人の感動の双方を合間みることができます。

この作者は言葉で改めて説明してくれと言われると説明しづらいような「感動」を描くのが本当に上手いです。

読後なんとも言えない爽やかさとジーンとくるものがありました。


受賞作品「This First Step」
初期の投稿作なこともあり、
今に比べれば拙い部分も多々見られますが、

BLUE GIANTの片鱗そこかしこに感じられて、
個人的にはすごく良かったです。

登場キャラクターがいい味出してます。


石塚さんの作品を好きな方は、
是非、
購入をおすすめします。