とても難しいが、やりがいのある鉛筆画の技法書。

初めて、
鉛筆デッサンしようという人には、

他の本＼鉛筆で描く＼デッサンの基本＼などを勧めたい。

これらの本で、
立方体、
球体、
三角錐などを勉強してください。

そうすると、
おおよその形態が描け、
明暗の差がわかるようになっていく。

この2点を、
理解してからで、
始めよう。


私は、
この本の二つの作例、
けん玉と、
リンゴを描いてみた。

HBの鉛筆から始めて、
2H、
3B、
6B、
4Hと続けた。

ああ、
こうやって書いていたのか、
プロは、
、
、

硬度の特性を利用して、
巧みに使い分けている。

youtubｅで、
鉛筆画の先生、
、
、
だかのタイトルで、
写真のスターを
20種類の鉛筆を使って描くという人がいたが、
細部の微妙なところを、

描くには、
必要なのだろう。


この本の親切なところは、
すべての作例の、

制作過程にどの鉛筆を使えばいいのかが描かれている点だ。


驚かされるのは82〜83ページの野菜の色の違いだ。

5種類の鉛筆の硬度の違いで、
トマト、
玉ねぎ、
なすを描きわける。

84〜85ページで個々の固有色を、
、
、

色彩に置換しても、
無理なく自然に仕上がる。


蛇足だが、
デッサン入門書には、
多種類の鉛筆で描こうと
いうのが、
あまりない。
＼鉛筆で描く＼が2種類くらいか。

この点で、
本書は優れている。