命を燃やし尽くす人々とその陰に潜む悪意の話

　劇中劇に近い形をとったRPG編も大詰め。
過去の人々が敵味方なく命を燃やし、
燃やし尽くしていくお話でした。
画面の片隅にいる人物であっても一人一人が考えて行動し、
その結果として行き着いた過去の大戦。
悲しい物があっても生き抜いた命が歴史となっていく過程を目にするようでした。

　燃え尽きた灰の中に残った熾火の大きな物がソウラとイシュマリクの二人に思えます。
熾火に風を吹き込み再び燃え上がらせようとする、
そんな中で姿を見せ始めた黒い影。
過去から現在に至るまで人々の陰に居たコイツがこの物語のラスボスなのかもしれませんね。

　現代で物語が大きく動き始める予兆を見せる中、
過去の再現であるゲーム内では決着がつこうとしています。
次巻も楽しみです。

　１巻からずっと購入していますがしぐさ書は一度も使っておりません。
個人的にはしぐさ書なしでも販売してほしいなぁ。