記憶の彼方によみがえるもの

山﨑賢人がバカでおっちょこちょいな三枚目の役を演じている。
担任の先生を始め、
桐生や九条などイケメン、
爽やか系を周りに配して、
山﨑の三枚目ぶりを際立たせようとしているのはよくわかるのだが、
残念ながら三枚目になりきれてはいない。
背が高くてスタイルもいいイケメンと来ているから、
ヘアサロンの娘が惚れるのも無理はなくて、
三枚目の悲壮感が感じられらなかったのがマイナスポイント。
三枚目は本当に過酷で厳しいものなのだ。


一方の川口春奈は相変わらずとてもかわいくてほっておけない存在で、
山﨑の献身的な行動が川口に過去と真正面に向き合う力を与えたようだが、
いくら記憶障害とはいえちょっと暗くないか？（寂しすぎる毎日）、
それと、
健忘症のきっかけとなった原因も少し弱い気がする。
しかし、
青春学園ものとしてこの作品は「清く、
正しく、
美しく」を貫き、
とてもさわやかな印象を残したものとして、
特に若い人にはお勧めの物語りです。