地域マフィアの空虚な悲哀をリアルな実話で魅せる傑作
マーティン・スコセッシ監督と名悪役ロバート・デニーロが組んだ1990年のギャング・マフィア映画で、
犯罪組織に生きる男と女の姿を、
1955-80年に幹部だったヘンリー・ヒルの証言を元に再現した傑作。

実話だけに詳細なディテールまでが生々しく、
様々な犯罪者の心理をきめ細かく描写していて、
F・コッポラの「ゴッドファーザー」以来の本格的なマフィア映画の出来に興奮した。

グッドフェローズとは隠語で「同じ組織の仲間達」だが、
実態はそれほど生易しくはない。
使える奴かどうか、
簡単に口を割らない奴かの基準で最初のフルイに掛けられ、
メンバー入りしたら最後、
金回りと面子だけの冷酷な関係しかない。
予想に反して高い理想を共有する熱い仲間等の高尚さはなく、
単に生きるために打算として群れているだけなので、
この題名は実は皮肉なのだ。
唯一信じられる絆は肉親=ファミリーだけ、
なのは「ゴッド・ファーザー」から何も変わっていない。

本作は地域に根付くマフィアを舞台に、
一般人がどう組織に取り込まれ、
如何に地域経済との共存関係が続いて行くのかを巧みに表現している。
警察も手が回らない地域秩序を維持させる必要悪として管理はしつつも放置しているのだろう。

演技では実質主演のレイ・リオッタが、
若頭ヘンリーの律儀だが節操のない揺れる眼の演技が迫真で出世作となったし、
相棒トミー役のジョー・ペシがキレ易く器の小さい男を実に好演した。
大規模な組織抗争が無いので派手なメインエピソードに欠け、
ストーリーは淡々としているのが物足りないが、
単に足手まといと言う理由だけで仲間を見切る浅はかさによって、
徐々に自己崩壊していく組織の末路がリアルに描写され、
まるで当事者の様に引き込まれる。

仲間に切り捨てられ、
命を狙われる恐怖と哀しさに本作のメッセージがある。
羽振りが良い組織犯罪者にとっては一見退屈にしか見えない一般人の普通の生き方が、
実は充実した人生だと感じられるように成ることを祈りたい。
つい今まで共に語らい笑いあっていた仲間に背中から殺される虚しさに気付く前に。
ロバート・デニーロに本気で睨まれたらやはり誰もが怖い。
結局、
頂点以外は全員生きるか死ぬかしかない男達の渇いた空虚さが反面教師とする久々の傑作だ。
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その他の感想

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