冬木透の音楽世界

ミラーマンの陰のある作品世界を彩った音楽がたっぷり詰まった二枚組のサントラ盤です。

第1回録音分はインベーダーの恐怖を煽る不気味な曲が多いのですが、
それでも上品な仕上がりなのは冬木さんならでは。

ステレオ音源の第3回録音分は路線変更に絡んだジャンボフェニックス関連とアクション系の音楽…もあるのですが意外に心情表現の曲が多くこの点も円谷プロらしいと言えると思います。


以下、
幾つかポイントを。


①ミラーマンの音楽は後年ウルトラマンレオに流用されました。
シリーズ中盤からで主に第3回録音分からの選曲が多いのですが印象的に使われています(ウリンガの回、
ババルウ星人の回他)。
ウルトラマンレオの未収録音楽をお探しの方にオススメです!

②第2回録音分はミラーマンの中では未使用なのですが、
近年話題になったレッドマン(音楽・山下毅雄)にて選曲されました。
本盤のDisk1・トラック40〜42の3曲がそれです。
レッドマンの格闘シーンの「乱戦」「魔の響宴」なるタイトルも良いのですがレッドマン出現や戦闘開始のブリッジのタイトルが「紅の閃光」(!)この3曲はスタッフが意識的にレッドマンコーナーとしてタイトル付けてますね(笑)レッドマンファンの君に!

③ブックレットには鏡京太郎役の石田信之さんへのインタビュー&冬木透さんと満田かずほさんの対談を収録、
お三方の写真も掲載されています。
それほど目新しい内容は有りませんが貴重な資料となりましょう。


最後となりますが私は旧盤(Vap盤)も所有しております。
確かに音質的に気になる曲も幾つか有りますが、
それでも私個人としてはこちらの盤を新規に購入して良かったと思っています。
ミラーマンファンであれば充分満足出来る音盤です。


鏡京太郎の苦悩、
ミラーマンの苦闘に胸を熱くした方なら是非!